松井ニットのマフラー

世界のコロナ禍は繰り返し襲ってきた。容赦なく戦争も勃発した。世界はワクチン開発を急務とした。又2015年9月の国連サミットで採択された持続可能な開発目標SDGsの達成のために17の大きな目標を掲げ果敢に取り組んだ。
そんな最中、「松井ニット技研」はSDGs推進を周知させる目的で17色の目標カラーデザインを取り入れたマフラーを製作してほしいという要請を国（中小企業基盤整備機構）や「桐生商工会議所」から受ける。桐生市の地域ESD活動推進拠点である「一般社団法人きりゅう市民活動ネットワークゆい」とSDGsマフラー製作を立上げた。2021年9月の事である。
低速ラッセル機と8人の技術者と経営者、少数精鋭チームで躍進してきたのである。そして日本と世界の架け橋となり、今SDGsの理念周知に一役買っている。

独自の世界観で創り上げてきた現在の同社のブランド名は、「KNITTING INN」である「ニットの宿」という意味である。
戦争は深刻化する一方で暗雲の嘆きが続いているが、ウィズコロナと称し世界はコロナと戦い続け、新しい価値観や変化を著しく見い出し躍進している。SDGsの理念こそがそのエネルギーを支えているのではないかと思う。
先日よりジェトロ群馬の力添えにより、カナダやペルーのミス・インターナショナル達が首に纏いSDGs周知の役割を果して下さっている。まさしく日本の風土が育くんだ日本工芸品とSDGsの融合である。
さらに、松井ニット技研の更なる願いは日本の美しい自然の中で街の雑踏の中で、日常の暮しの中で、存分に活用して頂きたいという事である。

「KNITTING INN」。邸宅と併設されている工場から今日も機織（はたおり）のかすかな音が聞えている。